「シルバーミレニアムにいた5人」
蔵馬が躯の前世についての報告から、少々の時間が過ぎたころ、あることを思い出した蔵馬が大統領府の応接間で躯に伝えた。
「あっ・・・・そうそう躯、前世の記憶を思い出してから前世の夢の中に飛影に似た人が出てくるってメールで送ってくれましたよね?」(蔵馬)
「・・・・何か分かったのか?」(躯)
「ええ、ルナとアルテミスに直接聞きに行きましたから」(蔵馬)
「何々、何の話だ?」(幽助)
躯と蔵馬が話していた時、テーブルを挟み同じソファーに座っていた幽助は飛影の名が出たのを聞いて修羅と2人で身を乗り出し興味津々に聞いてきた。
「みっともないぞ修羅・・・・」(黄泉)
黄泉は別のところで煙鬼とコーヒーを飲んでいたが、息子の行動に呆れていたが、自分も興味があったことは言うまででもなかった。
「幽助と修羅が聞こえたとおりですよ♪躯の前世の夢の中に飛影に似た人が出てくるってメールで相談を受けたもんですから、ルナとアルテミスに相談しにいったんです」(蔵馬)
蔵馬は身を乗り出してまで興味津々に聞いてきた2人に隠すこともなく真実を言った。
〜回想〜
火川神社に来た蔵馬は自分の能力を使い、レイの部屋まで来た。そこでは当然のごとくうさぎ達が勉強会を開いていた。
「あっ!秀一さんだこんにちは〜」(うさぎ)
「こんにちは。ところでルナとアルテミスにちょっと相談したいことがあるんだけど何処にいるかわかる?」(蔵馬)
「ルナとアルテミスなら司令室にいますけど、どうしたんですか?」(亜美)
「ちょっと躯から前世の相談のメールがきたから、ルナとアルテミスじゃなきゃ分からないと思ってね」(蔵馬)
「分かりました。司令室はこの地下なので来てください。」(レイ)
そして、蔵馬はレイの案内で火川神社の地下にある司令室へとやってきた。そこにはルナとアルテミスのほかにはるかとみちるとダイアナもいた。
「あれ?秀一どうしたの?」(はるか)
「躯から前世の相談のメールがきたから、代わりにルナとアルテミスに相談しにきたんだよ」(蔵馬)
地上でも同じような質問をされた蔵馬は同じような答えを出した。そしてその返答を聞いたルナとアルテミスはその相談の内容を聞いた。
「・・・・・実は3日前蛍子ちゃんも同じような相談を持ってきていたわ。幽助君に似た人が前世の夢の中に現れるって・・・・」(ルナ)
「それでどんな返答をしたんですか?」(蔵馬)
「どう答えたのかというと、幽助も前世の世界。つまりシルバーミレニアムに居たって返答した。嘘ではないさ実際いたからな。そして飛影もいたさ名前はツバサという名前だったけど」(アルテミス)
「それともう一つ、今のコエンマ・桑原君そしてあなたもシルバーミレニアムに居たわ。そして・・・・・」(ルナ)
〜回想終わり〜
「と、いうことです。・・・・・あれ?幽助大丈夫?」(蔵馬)
「だ、大丈夫じゃねえよ。俺がはるか太古の昔に存在したシルバーミレニアムいたなんてショックが大きすぎるぜ・・・・・」(幽助)
すると、その話を聞いていた孤光はその話に口を挟んだ。
「あたしには関係ないと思うけどさ、その続きあるんでしょ?」(孤光)
「ええ、ありますよ。前世では幽助は蛍子ちゃんと、コエンマはぼたんと、飛影は躯と、桑原君は雪菜ちゃんと、そして俺とはるかはフィアンセだったと、そして躯の前世の名がユイで、コエンマの前世の名がレンだったと、それから桑原君と幽助は髪型はリーゼントではなく、ちゃんとしたショートだったとルナとアルテミスは言っていました。」(蔵馬)
と、蔵馬がルナとアルテミスが言ったことをすべて言った時、黄泉は呆れ口調で言った。
「蔵馬・・・・・3人ともショックが大きすぎて固まっているぞ・・・・・」(黄泉)
「えっ?あっ・・・・・」(蔵馬)
蔵馬は黄泉にそう言われて3人のほうを見たら、その言葉どおりに躯・飛影・幽助の3人は固まっていたが、その数分後躯・飛影・幽助の順にショックから抜け出した。
「・・・・・・・もう、俺たちがショックになるような話は無いな?」(飛影)
「もうありませんよ。ありませんから刀の鞘から手を離してくださいよ(汗)ただ、はるかが言っていたんですけど、俺の前世の性格・・・・妖孤と今の性格が交じり合った性格だと言ってました(汗)」(蔵馬)
蔵馬は強口調で低く言い、刀の鞘に手をかけている飛影をなだめながら言っていた。
それから数日後、蔵馬は桑原の家と霊界のコエンマのところへ赴き、ルナとアルテミスが言っていたことを伝えた。それは当然のごとく2人もショックで固まってしまったことは言うまででもない。