衛星戦士の初戦
躯・雪菜・ぼたん・蛍子・静流の5人が衛星の戦士として目覚めてから2ヶ月が経った頃、飛影は1人で魔界に帰ってきていた。そして飛影が大統領府に寄ったところ、奇淋と時雨がいた。
「おおっ飛影ではないか!2ヶ月ぶりじゃな」(煙鬼)
「なによ〜帰ってくるなら連絡くれればよかったのに・・・・」(孤光)
「おれがそんな面倒なことをすると思うか?」(飛影)
「・・・・・・するわけないな」(九浄)
飛影が大統領府の人間(?)と話を終えたと同時に奇淋が尋ねてきた。
「ところで飛影・・・・躯様は?」(奇淋)
「雪菜・静流・はるか・みちる・せつな・ほたるの7人でヨーロッパに行っている」(飛影)
「何故でござるか?」(時雨)
「詳しくはmらない」(飛影)
そんな風に大統領府で喋っている頃、人間界の幻海の家では、幻海の家に遊びに来ても調べることが出来るように月のホストコンピュータに繋げてある3台のうち1台のを見ていたダイアナは突然の時空のゆがみを発見し大声でルナとアルテミスに画面を見ながら伝えた。
「パパちゃま!!ママちゃま!!」(ダイアナ)
「ダイアナどうした(の)!?」(アルテミス&ルナ)
「時空のゆがみを発見しました!!うさぎ様、衛様、スモールレディの3人以外の内部の7人が連れ去られたみたいです!!」(ダイアナ)
するとそれを聞いた幽助はダイアナに慌てて聞いた。
「内部太陽系って・・・・蛍子とぼたんも一緒か!?」(幽助)
幽助にそう問われたダイアナは否定しなかった。そして自然に顔が険しくなっていく幽助を見て、凍也はダイアナに聞いた。
「連れ去られた場所はわかるのか?」(凍也)
「時間をかければ場所は特定できるわ。地球内なのか地球外なのか・・・・」(ルナ)
すると陣が思いついたように提案した。
「じゃあ、飛影の邪眼なら内部の様子がわかるんじゃないだべか?」(陣)
桑原は陣の意見を聞き、ヨーロッパにいる雪菜達のことを含めて賛成したあと直に幽助と蔵馬は魔界に出発した。
一方ヨーロッパのドラクル城に連れ去られたうさぎ・衛・ちびうさは一緒に連れ去られたヴァンピールに歓迎を受けていた。
「ようこそ、我が実家へ〜」(ヴァンピール)
「何故ドラクル城なの?何故カインの霊廟じゃないの?」(うさぎ)
「父上は何も教えてはくれない・・・・この城の謎も・・・・」(ヴァンピール)
それからしばらくヴァンピールは自分の弱さに悔やんでいるうさぎを叱咤激励した。そしてマンドレーク・マンドレー子・人狼の子レビがやってきてちょっとしたハプニングがあったり、さらに外部とデスバルカン達の戦いがあり、外部の7人はカインの霊廟に封印された。
その一方、魔界の大統領府にいた飛影達は息を切らしてやって来た幽助・蔵馬に驚いていた。
「ゼーハー、ゼーハー」(幽助・蔵馬)
「ど、どうしたの」(孤光)
「何があったんじゃ?」(煙鬼)
煙鬼からの問いに最初に息が整った蔵馬がその問いに答えた。
「じ、実は蛍子ちゃんとぼたんを含めた内部戦士が連れ去られたんだ・・・・。今、ダイアナが時空の歪みをトレースして割り出している。もしかすると・・・・」(蔵馬)
「雪菜達外部戦士もヨーロッパで戦っているということか・・・・・・・。分かった人間界に戻る」(飛影)
飛影が即決に判断してすぐ、蔵馬が手首に取り付けている通信機に連絡が入った。
『蔵馬!!場所が分かったぞ!!」(死々若丸)
「何処です!?」(蔵馬)
『惑星バルカンだ!!その惑星は太陽の裏側にあり、水星よりも太陽の近く、灼熱の炎に焼かれている暗黒の惑星だ!!』(アルテミス)
「ありがとうございますアルテミス。いまからそっちに帰りますので」(蔵馬)
『分かったわ。気を付けて帰ってきて』(ルナ)
そしてルナの言葉を最後に通信を切り、煙鬼達の《頑張れ》と《気をつけて》の2つの言葉を受け、3人は急いで人間界に戻って行った。
一方惑星バルカンに連れ去られた内部の6人の安否はというと巨大タロットにいましめられているが無事だった
「星の守護を持つ乙女たちよ・・・・見ろ!!青き地球水の惑星が半分凍り付いて泣いておる」(デス・バルカン)
「この星のせいで太陽の光が遮られているんだわ!!」(蛍子)
蛍子がそう叫んだ時、デス・バルカンは意味ありげな笑みを浮かべて言った。
「この目的が達成されれば、地球はお前たちの故郷の星と同じく氷か灼熱の星と成り果てる」(デスバルカン)
「人類が生まれた時からそうなる運命だ!」(エルヨーン・イエンド)
「なぜそんなに人間を憎むんだい!!」(ぼたん)
「神が人間を選んだからだ!!」(ロイ・マルクト)
ぼたんはなんとしてでも地球を破壊したがるデスバルカンたちに向かって叫び問うた。するとロイ・マルクトから神を憎んでいる返嘯ェ返ってきた。そしてこの星が誕生したいきさつをデスバルカンたちは話し始めた。
「遠い昔、地球は光だけの星(クニ)だった。そこでは始まりも終わりもない世界」(オーラム・ティファレント)
「だが人間は知恵におぼれ堕落していった」(エルヨーン・イエンド)
「神はこの星を出現させた。キレイに浄化させるためにな」(デス・バルカン)
「その時、天はたった1人の人間を選んだ・・・・」(ロイ・マルクト)
「だから弟を殺した!」(美奈子)
「ふざけるな・・・・神のいう通りになってたまるかっ」(ダーク・カイン)
「シルバーミレニアム・・・・あいつが地球の破壊を邪魔した!!シルバークリスタルさえなければこの星が太陽系の中心となるはずだったんだ!!」(デス・バルカン)
そんな風に内部の6人に恨みの言葉を投げつけながら話している頃、地球の幻海の家では魔界から飛影を連れて幽助と蔵馬が帰って来た。
「ただいま帰りました!!」(蔵馬)
「・・・・あれ?・・・・陣と凍也は?」(幽助)
「コエンマのところだ」(鈴木)
幽助が息を切らしながら鈴木に尋ね、返答からすぐ陣と凍也がコエンマをつれて帰って来た。そして飛影は邪眼を開き、太陽の近くの暗黒惑星バルカンを見たがすぐに止めた。
「飛影・・・・何故やめるんです?」(蔵馬)
「俺の邪眼では見えそうにないからな。それにずっと粘っていたら俺の目が失明する。ついでに言うとあの惑星から無事に脱出していったのを確認した。」(飛影)
その場にいた人物は飛影の言葉にホッと胸をなでおろした。そしてすぐ酎が霊界テレビでトランシルバニアにいる外部の様子を見ようと提案をした。その提案を受け入れ、電波(?)をトランシルバニアに向け霊界テレビをつけた時ちょうど封印されていた外部が自分の力で封印を解き、出てきたところだった。
『ありがとう』(ネプチューン)
『三人に集中してくれたおかげで封印が解けたよ』(ウラヌス)
と、2人が言っている横で雪菜(トリトン)・静流(ミランダ)の2人はとても厳しい目をし、敵を睨みつけていた。
そして、トランシルバニアでの戦いが終わるまでの間、幽助たちは霊界テレビでその戦いを息が止まるような思いで見守っていた。
そして戦いが終わり霊界テレビを消した蔵馬たちはただ×2顔を見合わせることしかできなかった。
それから3日後に戦士の力を使い、レイの家に帰って来た内部とその3日後に飛行機で帰って来た外部が4日後に幻海の家に集まった。
「霊界テレビで戦いを見守っていたが、大丈夫かい?」(幻海)
幻海は自分が煎れたお茶を死々若丸に運ばせながら言った。
「私たちは今まで、いろんな敵と戦ってきたから大丈夫ですけど・・・・目覚めたばかりの雪菜ちゃんたちにはどうかと・・・・」(亜美)
「大丈夫ですよ。この傷は自分にとって勲章みたいなものですから」(雪菜)
亜美が雪菜たちの心配をした時、雪菜は微笑みながら頬に張っているばんそうこうを差しながらいった。
「そう・・・・でもよかったわ初めての戦いで無理をするんじゃないかって心配していたのよ」(ルナ)
ルナがそう心配な言葉を言ってから数時間後あるハプニングがあったのは次の話のことである。