個別の書式設定属性や複数のテキスト ブロックを保持しながら、複数の図形をまとめて移動したり、サイズを変更したい場合は、グループを作成してください。アイテムをグループ化すると、そのグループ用にシェイプシート (ShapeSheet ®) が新規作成されます。グループの各メンバーはそれぞれシェイプシートを保持します。グループは元の個々のアイテムの親座標系になります。さらに、1 次元端点や [図形情報] 値などのグループに含まれる図形の数式は、ぺージではなく、グループを参照するように修正されます。
グループには、異なる書式設定属性を持つ図形をまとめることができます。
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接続ポイントを追加したり、カスタム数式を定義する前に図形をグループ化しておくと便利です。一般に、これらの要素が正しく動作するためにはグループを参照する必要があるからです。
ユーザーは、グループに図形を追加したり、グループから図形を削除することができます。開発するソリューションによっては、グループを修正する機能が必要な場合もありますが、この機能により図形が予期しない動作や好ましくない動作をする場合もあります。グループの シェイプシートの [保護] セクションにある [LockGroup] セルを TRUE に設定すれば、グループの修正を禁止することができます。
ロックを解除されているグループにアイテムを追加するには、以下の方法があります。
グループから 1 つの図形を削除するには、その図形を選択し、[図形]メニューから [グループ操作] をポイントし、[グループから外す] をクリックします。その図形を選択して削除してもグループから削除できます。
グループに図形を追加すると、その図形の親座標系がぺージの座標からグループの座標に変わります。グループを解除したり、グループから図形をすべて削除すると、このグループは親ではなくなり、グループのシェイプシートは削除されます。親座標を参照する数式は、図形をグループ化したり、グループを解除すると変更され、図形に対して定義したユーザー定義式は上書き可能になります。
次の表は、図形をグループ化したり、グループを解除する際に新しい数式でリセットされるセルです。
図形をグループ化したり、グループを解除した場合の数式の変化
セクション | セル | 数式の変化の説明 |
---|---|---|
図形情報 | Width、 Height | グループ化の後、数式はグループを参照して、グループのサイズと比例した図形のサイズを定義します。グループ解除後、数式は新しい親の幅と高さを参照します。新しい親がぺージの場合は定数を参照します。GUARD 関数で保護されている数式は影響を受けません。 |
図形情報 | PinX、 PinY | 数式は、グループ、または新しい親の座標にもとづいて Pin の座標を計算します。グループ化の後、数式は、グループの幅と高さに比例した Pin の位置を定義します。 |
1 次元図形の端点 | BeginX、 BeginY、 EndX、 EndY | 数式は親座標系の始点と終点に基づいて座標を計算します。グループ化の後、数式は、グループの幅と高さに比例した端点の位置を定義します。 |
整列 | [全てのセル] | グループ化の後、数式は、グループまたは新しい親の座標に基づいて整列ガイドの位置を計算します。 |
別の図形に接続された図形をグループ化した場合、図形が別の親を持つガイドに接続されているか、グループ化の結果別の親になる場合を除いて、この接続は維持されます。図形がガイドに接着されている場合に、図形をガイドではなくグループに追加すると、この図形のガイドへの接続は切断されます。ガイドだけをグループに追加した場合も結果は同じです。ガイドをグループに追加し、ガイドに接着されている図形を追加しなければ、図形のガイドへの接続は切断されます。ガイドとガイドの接着されている図形の両方を追加すると、Visio エンジンは接続を維持します。