あとがき


 この作品はそもそも、「マゼランキャッスルの反乱」「電脳都市の天才少年」と続く、五人の女の子ひとりひとりにターゲットを絞ったストーリーの、ラストを締めくくるはずの話でした。
 しかしながら、この次ぎに控えているレイとまことのストーリーがなかなか決まらず、加えてHP公開後の10000Hit記念に何か、新作をアップした方がよいと考え、ストーリー的に固まっていた本作品を執筆することにしました。
 設置している掲示板の常連の方に、『地場 衛』のファンが多かったと言うことも、この作品をこのタイミングで書いたきっかけにもなっています。

 さて、今回のストーリー案が浮かんだけっかけは、非常に単純なことでした。
「セレニティはプリンセスであるから、当然フィアンセがいたはず」
 これに尽きます。
 その単純な発想からストーリーを展開させ、このような作品となったわけです。

 この作品は、わたしの小説としては珍しく(?)登場人物も少なく、戦闘シーンも多くありません。壮絶な戦闘シーンを期待していた方、ごめんなさいね。ただ、登場人物の方は、やはり当初の予定にはなかったプルートを登場させてしまいました。外部太陽系戦士からは、ただひとりの参加となりました。はるかとみちるのは未登場となりました。ふたりのファンの方、すみません。(汗)
 パラパラも追加キャラか? とも思われるでしょうが、彼女に関しては、もともと登場させる予定でした。一種のお遊びキャラのつもりで、登場させることにしたんです。劇中では語られていませんが、実は本来二十世紀に来るはずだったのはジュンジュンとベスベスのふたりでした。悪戯好きのパラパラが、ふたりを差し置いて二十世紀に遊びに来たと言うことになっています。ラストでセレセレともども、怒って追いかけてきたジュンジュンとベスベスを出そうかとも思ったんですが、今回はやめました。(笑)
 パラパラのキャラについては、原作だとちょっと特徴のないキャラなので、アニメに近くしました。パラパラはアニメっぽくした方が、面白いかなぁって。(笑)

 うさぎ、衛、ちびうさ、オリエン、ふみな。この五人の複雑な心境が絡み合った今回のお話、いかがでしたでしょうか? 感想をお待ちしております。

                                                          2001年 4月29日