小説裏話
必殺執筆中
マゼランキャッスルの反乱
髪の色が違ったアルテミス
実は『マゼランキャッスルの反乱』の話は、当時の劇場版第一作に刺激されて書いた作品です。オリジナルの設定を考えていた時に、「そうだ、ルナとアルテミスは元は人間だったことにしよう」と言うアイデアが浮かびました。ならば、美奈子とアルテミスをメインとする話を作ろうと考え、この作品ができあがった訳です。当然まだ劇場版の第二作の発表の前だったので、アルテミスの人間体としての設定などあるわけがありません。そこで勝手に考えたのが、美奈子と同じ色の金色の髪を持つ青年でした。瞳の色は猫の時と同じブルーでした。
完成したら武内直子先生宛に送ろうと考えていたのですが、完成前にルナの人間体のイラストを見たときは度肝を抜かされました。「流石は原作者!」と感心したものですが、そうなると気になるのがアルテミスです。もともと『マゼランキャッスルの反乱』には人間体のルナは出てきませんので、劇場用新作でルナが人間になろうが全く影響がなかったのですが、アルテミスまで人間体になられると事は重大です。設定そのものを変えなければならない事態に陥るとも限りませんでした。結局、原作本が出るのを待ってから仕上げたので、完成したのは劇場用第二作が上映されている最中となってしまいました。
ですので、武内直子先生にお送りした『マゼランキャッスルの反乱』のアルテミスは、髪の色が金色です。本HPで公開している同作品は、原作終了後に加筆修正したものです。原作版アルテミスの髪の色が、猫の時の体毛と同じ白であったため修正し、「白銀」としました。彼が剣士であると言う設定は変えることができず、結果としてオリジナル設定のアルテミスとなったわけです。
追加されたヒメロス
ヴィーナスの守護戦士となるエロスとヒメロスのふたりですが、実は武内直子先生にお送りしたバージョンには、ヒメロスはいませんでした。たまたまギリシャ神話にまつわる本を読んでいたときに、アフロディーテの紹介で、「エロスとヒメロスを従えている」と言う記述を見付けたのです。ならば使わない手はない、と言う安易な理由で、セーラーヒメロスが誕生しました。
アドニスが、原作「コードネームはセーラーV」と全く違うわけ
答えは簡単です。アルテミスと同じように、原作に登場する前にわたしが考えた設定だからです。ですから、原作でアドニスが出てしまったときは、「あ〜あ・・・」と言う感じでした。(^^;
戦士のオーブ
正にセーラークリスタルのような存在ですが、当然スターズ編が始まる遥か前に、わたしが考えたオリジナル設定です。セーラークリスタルは、この作品をお読みになった武内直子先生が、アイデアを更に膨らませたものだと、今でも信じています。(^^)
ニュータイプなまもちゃん
物語後半のタキシード仮面の戦闘シーンで、タキシード仮面の眉間がスパークするのは、もちろんウケ狙いです。タキシード仮面を演じているのが古谷 徹さんであったため、ちょっとしたお遊びのつもりで書いた場面です。戦う様も、正に「ガンダム」してます。
同人誌版
内容盛りだくさんとなった同人誌版は、タイトルも「マゼラン・キャッスルの叛乱」と微妙に変更。意味は一緒ですが、HP版と比べるとかなりボリュームに差があるので変化を付けました(^^ゞ
同人誌版では、追加キャラとしてオリジナルのセーラーカリテス、ミュラ、妖魔シュルシュ、そしてその存在を忘れていたフォボスとディモスが登場します。
追加エピソードだけで一作品分はある内容なので、かなり読み応えのある作品となっていると思います。細かいところも変更や修正をしているので、殆ど新作と言っても過言ではないです。特にアドニスに囚われたうさぎちゃんのシーンは、HP版とは全く別のシーンに描き直しています。
電脳都市の天才少年
おや? な、秋葉原
序盤の秋葉原の場面ですが、よく見ていただくと、そんなのあったっけ? と言う部分があります。細かいところは敢えて変更しなかったのですが、この作品を書いている当時の秋葉原の風景です。現在と多少違うのは、ある意味仕方のないことです。(^^;
なんだかおかしなインターネット
この作品はインターネットが今ほど普及していない時に書いた作品なので、インターネットの表記が、なんだか妙な感じになっています。実際にまだインターネットを使ったことがなかったわたしが、想像で書いたものですから、ちょっと変な感じになってしまいました。HPで公開するにあたって、かなり修正したのですが、やっぱり少し変ですね。
パスワード云々の話は、DOSの名残りです。なんてったって、当時はDOS版の一太郎Ver.5を使ってましたから・・・(^^;
ロボット亜美ちゃんの爆破シーン
白状します。このシーンは、某作品のシーンのパクリです。某作品には、殆ど同じシチュエーションでこれに似たシーンがあります。けっこう有名な作品なのですが、原作を読んだことがある方は少ないと思います。もちろん、アニメにもなっていますが、アニメの方は完全オリジナルストーリーです。お暇な方、探してみてください。(^^;
悠久の想い人
出ないはずだったプルート
企画段階では、外部太陽系の3戦士は出さない予定でした。わたしの小説の設定では、はるかもみちるも海外で生活していますので・・・。でも書いている時に、やっぱプルートは出た方がいいかな、と思い、急遽登場と言うことになりました。(^^;
まもちゃんのセリフ
戦いが終わって衛がセーラームーンを抱きしめるシーンで、強く抱きしめられたセーラームーンが「痛いよ、まもちゃん」と言った後、衛が「がまんしろ」と言うのですが、実はこのセリフが最後まで決まらなかったんです。衛になんて言わせようかと、1ヶ月以上も悩んでいたのですが、結局彼にしてはやや強引な「がまんしろ」と言うセリフになりました。別のパターンで、衛が一筋の涙を浮かべるってパターンもあったんですが、そっちはNGにしました。やっぱり、衛はかっこよくキメないとね!(^^)
まもちゃんのこだわり
実はこの作品に、ある重要なキャラクターが登場していません。本来ならば登場する(しなければ、おかしい)そのキャラクターを、今回は敢えて登場させませんでした。何人の方が、気付かれたでしょうか? あのキャラが出ていないことに。(^^)
セーラーレディムーン
終盤のシーンで、ちびうさが自分のことを「セーラーちびムーン」ではなく、「セーラーレディムーン」と名乗っているのですが、これは間違いではありません。素敵なレディを目指すスモール・レディが、いつまでも「ちびムーン」を名乗っているのはおかしいと言うことで、ダイアナが考えた名前という裏設定があります。
アニメになるなら、主題歌はLINK
何人かの方に、この作品をアニメでみたい! と言って頂いて、本当に嬉しいです。わたしも映画を意識して作ったので、何かの間違いでアニメになることがあるとしたら、エンディング曲はミュージカル「かぐや島伝説」のメインテーマ「LNIK」がいいですね。歌詞の内容が、この作品に非常に合っていると思います。
オープニングはもちろん、「La Souldier」です。
同人誌版
登場シーンこそ少ないですが、はるかとみちるも出ています。微妙にセリフが違うキャラがいたり、追加されているシーンがあったりと、正に「改訂版」的な話となっています。
クライマックスのニューバージョンセーラームーン(フォーチューン・セーラームーン)は、この作品にしか登場していません。(HP版はネオ・エターナルのまま)
特別に表記はしていませんが、その場面はネオ・エターナル→フォーチューンと二段変身しているのです。
血色の十字軍
実は短い話だった「血色の十字軍」
実は、こんな長くなるはずじゃなかったんです・・・。(^^;
この次ぎに控えているセーラーヴァルカンとの戦いの中心となるセーラーサンを、ちょい役として登場させる作品を、と言うことで当初考えていたのが「血色の十字軍」だったわけですが、書いているうちにどんどん内容が膨らんでいってしまって・・・(^^; 正に、せらむんオールスターキャスト登場作品になってしまいました。
いつになったら、ヴァルカンの話が書けるんだろう?
ちなみに、ヴァルカン登場話のタイトルは「散歩する惑星」です。
当初は同一人物だった、D・Jとオペラ座仮面
企画の段階では、オペラ座仮面の変身前がD・Jのようなキャラになるはずでした。ただ、構想を膨らませているうちにキャラが分離してしまったことと、あの4人を復活させることにしたため、全くの別のキャラとなりました。
幻となった「反地 環」
ルーマニアで亜美とみちるが出会う少女は、以前は「反地 環」(はんち たまき)と言うキャラでした。以前に武内直子先生にお送りした作品でも、彼女が出ていたのですが、リクエストで「柴 新月 アスタルテ」を出して欲しいと言うものがあり、それならばちょうどヴァンパイア絡みの亜美サイドで出そうと考え、「反地 環」と差し替えることになりました。
折角考えたキャラなので、いずれは別の作品で復活させようと考えています。取り敢えず、「血色の十字軍」には、彼女の出番はなくなってしまいました。(^^;
「柴 新月」
上でも言ったとおり、「反地 環」に変わって登場したわけですが、流石にミュージカルそのままの設定というわけにはいきません。名前からも「アスタルテ」を省き、記憶を失った少女と言う設定での登場となりました。役割的には、「反地 環」とほぼ同じになると思います。
太陽もなかの名前の由来
日向が単に「もなかアイス」が好きだから!
・・・ではありません。
ひらがな表記となっておりますが、実は漢字で書くと「燃那伽」なのです。「燃ゆる太陽」と言う意味を名前で表そうと考えた名前なのですが、とってもいかつい名前になってしまったので、漢字ではなくひらがなで表記することにしたのです。結果オーライでした(^^)
ちなみに大地操ですが、「大地」は言わずもがなですけど、「操」と言う名前にも一応理由があります。
「操」と言う字には「頑なに心を曲げない」と言う意味が含まれています。頑固な彼女にぴったりな名前だと言うことと、「大地の操を(地場が)衛る」と言う兄妹合わせ技の意味もあります。「操」をひらがな表記にしなかったのは、「地場衛」と字数を単純に同じにしたかっただけです(笑)
一見、テキトーに名前を付けているように見えますが、重要キャラに関しては、けっこういろいろと考えて名前を付けています。「渡瀬夏恋」や「銀河なびき」にも、きちんと意味があるんですよぉ(^^)
十年目の喝采
実はまこちゃんメインの話だった
このお話はもともとは、まこちゃんをメインにした学園ものとして構想してました。けれど、1周年記念小説を企画した際、内容がダブってしまうところなどがあり、それならば殆ど構想ができあがっているまこちゃん話を改良して、1周年記念小説にしようと考えました。
まこちゃんが演劇部の助っ人として活躍するのは、その辺の名残からです。
消えちゃったまこちゃん話は、いつの日か別の形で書いてみようと思います。
紋付き袴仮面
突然何の意味もなく登場する紋付き袴仮面。その正体はバレバレですが、実のところあのキャラクターを考えたのはわたしではありません。執筆中当時、チャットで1周年記念小説のネタバレをしてしまい、その時参加してくださっていた常連のマリーさんの発案によるものです。
なかなか気に入っているキャラクターなので、またどこかで使いたいなぁと思っています(笑)
ドラゴンズ・チルドレン
実は完全オリジナル作品だった
あとがきのコーナーにも書いてあるんですが、もともとこのお話は同名のオリジナル小説でした。二十歳くらいの時に、原稿用紙にカリカリと書いていた(当時はワープロも出始めの頃っす)作品なんですが、度重なる引っ越しで、大部分を紛失してしまい、幻の作品となっていたものです。HP休止中に公募用のオリジナルを書こうといろいろと考えている時に、この作品の存在を思い出したわけです。
オリジナル作品として公募するには、現在ではありがちな内容だったので、思い切ってセーラームーンの作品へと変更することにしました。結果、公募用のオリジナルは殆ど書かない始末(爆)
久々のオールスターキャストで、それぞれに見せ場を設けました。HPの完全復活を待ってくださっていた皆様への「お土産」的作品でもあります。
神崎零貴の謎
child-0を読むと分かるようにしてあるのですが、神崎零貴には他人の心の声が聞こえるという「特別な力」がありました。父親も本人も気付かなかったようですが、彼女は潜在的にオリジナルの竜の遺伝子を持った人間だった・・・のかもしれません。
一美が桁外れな能力を持っていたのも、その辺が関係していたのかもしれません。