「風よ 〜恋人達の聖夜〜」
風よ騒がないで 鳴かないで
お願いだから 今夜だけは
静かな夜でいてほしいんだ
空の粉雪よ舞い踊れ
この聖なる夜に
恋人達の聖なる夜に
波間に揺れるあの客船(ふね)で
出会ってどれくらいたっただろう
今思えば あの出会いは運命としか言えないだろう
あの時の君の涙 今でも心に残っている
僕の手は君の温もりを今も覚えているよ
荒れた僕の心の嵐を鎮めてくれたのは
小波のような 爽やかな君の微笑み
君となら歩いて行けると心が叫んだ
あの日から僕の進む道は決まった
風よ騒がないで 鳴かないで
お願いだから 空の雪と
このキャンドルの灯を揺らさないで
舞えよ綿雪よ 舞い踊れ
この聖なる夜に
恋人達の聖なる夜に
運命に打ちひしがれ 戦いに明け暮れて
気が付けば 僕は身も心も汚れてしまっていた
うつむく僕の手をとり か細いその指を絡ませ
「そんな手が好きよ」と君の瞳がつぶやいた
潮風が二人の車窓を包む 僕らは風になる
街の灯が星の海へと変わって行く不思議な感じ
車を止めた瞬間 潮風が止み
埠頭の灯に輝き舞う白雪
風よ騒がないで 鳴かないで
お願いだから 今夜だけは
舞い降る雪を飛ばさないで
舞えよ綿雪よ 舞い踊れ
この聖なる夜に
恋人達の聖なる夜に
人から見れば僕らの恋は
戯れ言としか見えないだろう
だけど僕は本気さ 僕にとって
君は愛 夢 希望 僕の全て
風よ騒がないで 鳴かないで
お願いだから 今夜だけは
静かな夜でいてほしいんだ
空の粉雪よ 舞い踊れ
この聖なる夜に
恋人達の聖なる夜に
Silent night,Holly night...
< Dec.16 2002 by M.Yamasaki >
|