恋シイヒト〜endeimionU〜
俺は、孤独だった
父と母を失い、愛をなくしてしまった
ぬくもりが恋しいとき、自分で自分を抱きしめた
そんな俺の心を癒してくれたのは、セレニティ・・・君だった。
無邪気に笑う君の顔が、俺の心を動かした
逢いたい・・・毎日のように、俺は待ち続けた
再び君に出会えたとき、君は少しおびえていたね
それでも、まっすぐにその空色の瞳で俺を見てくれた
月の王国の王女・・・・・プリンセスセレニティ
君といると、世界が不思議と暖かくて優しいと感じた
俺は孤独ではなかった
セレニティ・・・ある日、悲しげな瞳で君が言ったね
私と貴方は恋をしてはいけない・・・・結ばれてはいけないと
でも、もう遅かった・・・俺は君を愛していたから・・・
たとえ神に背いても、君を諦めたくなかった・・・やっと見つけた場所だから
セレニティ・・・・約束しよう
たとえ、生まれ変わって前世の記憶が無くてもきっと俺は君と恋に落ちる
セレニティ・・・・約束してくれ
生まれ変わっても、俺を愛して欲しい
君の花のように美しい笑顔と優しい声で俺の名前を呼んで欲しい
約束する・・・・きっと君と巡り合うから
俺の心は、永遠に君のものだから・・・・・・
あとがき
何気に、KC3巻のうさぎちゃんの前世を読んでるときに思いついて書き始めたエンディミオンから見たセレニティへの想いと彼女をかばい死する瞬間はこんなことを考えていたんではないかと思い書いてみました。