LOVE BREATH
真夜中に、ふと目覚めた。
暗闇と静寂が帳を下ろした部屋の窓辺から、優しい月明かりが忍び込んできた。
優しく貴方の姿を、包む。
そっと、素肌の貴方の胸に頭を預け目を閉じて耳を済ます。
規則正しい貴方の胸の鼓動が、聞こえる。
まもちゃん・・・・私ね、いまとても幸福だよ。
こうして、まもちゃんの腕の中で胸の鼓動を聞くことが出来るなんて泣きたいくらい幸福だよ。
まもちゃん・・・・夏に初めて、まもちゃんのベッドで眠っていた日のこと覚えてる?
まもちゃんが、初めて「うさこ」と呼んでくれた日から1年が過ぎたね。
あなたの心が、私でない「うさぎ」にあるから不安だった。
だから、あんな小さな子にやきもち焼いて拗ねてる自分が嫌いだった。
まもちゃん・・・そばにいて、私を見て
急にお誕生日プレゼントのこと言ったのも、気づいて欲しかった。
まもちゃん・・・・だから、嬉しかったの
まもちゃんがいつものように優しいキスをしてくれて、戸惑うように答えてくれた。
「俺は、プレゼントなんかいらない・・・うさこが欲しい。」
まもちゃん・・・何度も私の唇にキスしてくれたね。
少し怖くて、硬くなってしまう私の耳元で何度も囁いてくれた・・・「愛してるうさこ」
まもちゃん・・・私は、すごく幸せなんだよ。
まもちゃんが教えてくれたから・・・・愛することの意味と愛されることの喜びを
これから先、幾度もこうして身体を求め合ってもきっとこの気持ちは忘れないよ。
愛する人の腕の中で、愛する人の鼓動を聞くことが出来ることの喜びと幸福感を忘れないよ。
このまま時を止めてしまいたい・・・・。
あとがき
この話は、現在あるまもちゃんの話題限定のコンテンツ「疑惑の扉」誕生の元であるACT20の絵とともに話題を提供してますKC5巻のP61(62)からのシーンを題材にしました。
ホントは、もう少し先にアップのつもりでしたが熱烈オーダー1名様のため
書き直すこと数回の末できました。
私の逞しい想像力(妄想力)が生んだ話です。
「違う!」という方もおられるでしょうがお許し下さい。