Moon Light
静寂な闇が支配する真夜中に、ふと目が醒めて窓から空を見る
銀色の光を讃えた月が、静かに地上を照らしている様子を見て思い出す・・・・
遠い昔のこと・・・生まれる前の恋の記憶―――――――
私は、毎日ここから青い星を眺めるのが大好きだった
暗闇の中で、青く凛として美しさに心を惹かれた・・・
地球――――エンディミオンのいる星
はじめて地球に降り立った日、あなたに出逢ってしまった
深青―――深くて青いあなたの瞳とおなじ色
そして、あなたのいる星・・・・地球の色
一瞬にして、心を奪われた
あなたの瞳の中に映る私は、あなたに恋するひとりのおんなのこだった・・・
月のプリンセスなんて重い枷はなかった
『コノママトキガトマレバイイ』
わたしは、あなたの腕の中でいつもそう願っていた・・・・
運命は、そんなことを考えた私に罰を与えた
私だけを映す深青の瞳は、永遠に閉じられた・・・・・
私は、あなたのいない世界なんてイヤだったから
時間を自ら止めた・・・・・
『今度、生まれてくる時にもしも前世の記憶がなくてもまた深青の瞳に私だけが映りたい』
私は、そう願いながら静かに瞳を閉じた
「まもちゃん」
まもちゃんの深青の瞳の中には、私が映っている・・・・
過去のふたりが、重なり合う
「エンディミオン」
深青の瞳が、私を見つめる
過去の記憶がなくても私達は再び巡り遭い、私は深青の瞳に心を奪われたもの・・・・
「セレニティ」
甘く低い声で名前を呼ばれて、抱きしめられる――――
「うさこ・・・うさ・・・愛してる・・・。」
不意に深青の瞳が、私をとらえたまま私の唇にゆっくりと貴方の唇が重なる・・・
「愛してる・・・まもちゃん」
月明かりだけが、見ているこの場所は永遠のふたりだけの場所
過去も現在(いま)も未来もかわらない・・・・・
解説
今回は、超がつくほど甘い詩を書いてみようということで以前他のところで
同じタイトルでかいた作品を加筆してみました。