迷宮



何故、私は堕ちたのだろうか?

どうして、迷い込んだのだろうか?

この迷宮へ・・・・

寒々とした大地に、命の輝きなどない星―――死の星

凍てついた世界で、人々はただ待っていた―――許しを

遥か遠くに浮かぶ青い星――――白き光の化身たる全能の女王の星

逝く者たちは、嘆きの中で許しを求めて消えてゆく

残ったのは、その末裔達――――青い星を憎んでいた

許されるのを待つのではなく許しを乞わせる・・・・

絵姿で見た全能の美しい女神を、私の前でひざまつかせたい

あの美しい澄んだ瞳に映るのは、私だけ・・・

美しい唇から紡ぎだされるコトバは、私の名前・・・

欲しい・・・あの美しい女神が・・・・

闇が、私に囁いた・・・

『ワガテヲトレ、ノゾムモノヲアタエヨウ』

それが、歪んだプログラムのはじまり・・・・

歪んだ欲望は、病のように心を蝕みひとり歩きをする―――

歪なプログラムは、崩壊してゆく・・・・・

何故、私は堕ちたのだろうか?

どうして、迷い込んだのだろうか?

この迷宮へ・・・

あの澄んだ青い瞳に見せられた瞬間から・・・・