金木犀彷徨



雪のように静かに羽が降る・・・・・

神様・・・・私の願いを聞いて・・・

私の願いはたったひとつ

私の想いはたったひとつ

あのヒトも元に逝きたい



キンモク星・・・・銀河系の遥か彼方の世界にあった私の故郷

光と風と海と大地を愛し慈しみ続けたあのヒト・・・・

優しい私の愛するヒト・・・・・

このまま幸福が続くと信じていた―――――あの日まで

ギャラクシア・・・・最強のセーラ−戦士

孤独な歪んだ狩人・・・・・

私を護る為に命を落とした・・・・



時の河を越えよう・・・・

私の星は消えた・・・・・

彷徨う・・・時の河を越えて――――

遥か彼方の銀河の海のを越えて――――

希望の光・・・・金と銀の美しくて強い心の輝きのある場所

星の輝きをもつ戦士が守護する青い美しい星・・・・



一瞬の刹那・・・・私の胸を銀の刃が貫く

希望の光の化身が、泣いている・・・・

ナカナイデ・・・・

泣かないで・・・・

私は、眠るだけなのだから・・・・・

目覚めたときは、きっと新しい世界が始まるのだから―――

あのヒトがいる・・・・

みんながいる・・・・・

信じてる・・・・・希望の光があるかぎり

雪が降る・・・・金木犀の花が、風に揺れ吹雪く

私の願いはただひとつ・・・・・

私の想いはたったひとつ・・・・

あのヒトの元に逝きたい・・・・

あのヒトの待つ金木犀の花の下に辿りつきたい・・・・・






解説

金木犀・・・・火球皇女の花です。

この作品は、原作の最終巻に収録されてる第49話で火球がセ−ラーx(カイ)に倒されて

エタ−ナルセ−ラ−ム−ンに看取られて逝く瞬間から膨らませて書いてみました。