恋シイヒト
serenity、私の可愛い最愛の娘
serenity、金の髪と青い瞳の娘
serenity、大切な私の宝物
serenity誰よりも幸福になって欲しい
serenity・・・・そう耳元で囁きかけられるのが好きだった
serenity・・・・金の髪と青い瞳で見つめられるのが嬉しかった
serenity・・・・甘く低い声で名前を呼ばれるのが心地よかった
広い胸の中で耳を澄ましてあのヒトの鼓動を聞くのが何よりも幸福だった
二人だけの時間は、永遠に続くと信じて疑わなかった・・・・・。
二人の間にヘダテルモノなど存在しないと思っていた・・・・あの頃
serenity・・・・そう耳元で囁きかけられることはなかった
serenity・・・・金の髪と青い瞳で見つめられることは二度となかった
serenity・・・・甘く低い声で名前を呼ばれることは永遠になかった
広い胸の中で耳を澄ましても鼓動は聴こえない
二人だけの時間は終わりを突然告げた・・・。
二人の間に「死」というヘダテルモノが存在することを知った
全ての色が色褪せて何もかもがとまってしまったように思えた
私だけが生きている・・・・絶望に沈みかけたは救い出された。
希望の光・・・・・・・私の中に宿った小さな命
金の髪と青い瞳の希望・・・・・私のような悲しい恋はして欲しくないと願い続けた
けれど、願いは叶わない・・・貴女は恋をした
深い青の瞳の彼のヒトに・・・・貴女の瞳を見ればわかる
かつて恋シイヒトとの逢瀬に幸福を魅出だしていた私だから・・・・。
初めからわかっていた
貴女が恋シイヒトを失ったとき
自ら時間を止めてしまうこと
だから、私は願う・・・・最後の願い
serenity、私の娘よ・・・・どうか未来で幸福になりなさい
serenity、金の髪と青い瞳の娘よ・・・愛する人と添い遂げなさい
serenity、私の大切な宝物よ・・・・どうか願いが叶いますように
serenity・・・・・恋シイヒトの声がする。
Serenity・・・・serenity・・・・やっと逝くことが出来るあのヒトの元に
Serenity・・・・・serenity・・・・・serenity・・・・恋シイヒトのそばへ
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