恋シイヒト
人間になりたい・・・・・そう思った事は二度目だった
人間なんて、二度となりたくない・・・・・・・悲しい恋が、終わったあとそう心に誓った。
あのヒトが、いなくなること知るまでは・・・・・・・。
第一印象は、頭のいいヒト・・・・それだけだった。
メカに強くて、ヴィーナスのパートナーの白い猫・・・・。
男の癖につけられた名前が、女神の名前・・・・・・アルテミス。
ものすごく、いやな奴・・・・・二度目の印象だった。
私のことを見ている瞳が、どこか意地悪で
偉そうにシテイルわりにどこか間抜けでイライラした。
でも、あのヒトはどんなに私が無視しても
どんなに私が怒っても
ルナ・・・・・と名前を呼んでくれるだけで許してしまった。
私が、転生して記憶がない間も私を探し出して見つけてくれた
ルナ・・・・・名前を呼んでくれているときの優しい顔はどこか私の心を
満たしてくれた
ルナ・・・・・暫く、僕は美奈と一緒に日本を離れるよ
いつになく沈んだ声で言う
ふーん・・・・何事もないように返事をした
ルナ!・・・・・君は、僕がいなくてもへいきなの?
声の中に含まれた気持ちにきずかないフリをした
別に・・・・寂しくないわよ
嘘つき・・・・・心の中では、別なことを叫んでいた
いかないで!・・・・・そばにいてよ!
気づいたのは、あのヒトが旅立ってしまってからだった。
人間になりたい・・・・・そう思った
人間になりたい・・・・・あのヒトの所に行きたい
恋シイヒトに逢いたい・・・・・・。
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