『月を照らす太陽』 私は貴方にとっての太陽のつもりだった 貴方を照らし 貴方を育む 太陽のつもりだった なのに 貴方は応えてくれなかった 貴方はあの娘を選んだ 私は貴方にとっての太陽だった 貴方に近づきすぎると 貴方を滅ぼす 太陽だった 貴方は 私も貴方自身も誤魔化す らしくない真似を繰り返した それは破滅への嘘 私は貴方にとっての太陽 貴方の運命を左右する だから 貴方に問い掛けたの 貴方があの娘 なのに 貴方は応えてくれなかった 貴方は 私の示す安易な単独留学 私も貴方自身も誤魔化す 破滅への選択 だけど 貴方は気づいた 貴方は戻って来た 誤魔化すことをやめて だから 私は待っている 貴方があの娘 貴方の口から応えてくれることを 私は彼女にとっての太陽 月を照らし 月の輝きを灯した 月の引き立て役 そう思うことが 私が貴方の太陽として 私の心の平衡を保つ 唯一の方法だから 【あとがき】 これは、実写版セーラームーンオリジナルキャラクター・日下陽菜を題材にした詩です。 ということで、実写版をご覧になっていない(アニメもしくは原作、はたまたその両方オンリー(ひとすじ)に情熱を傾けていらっしゃる)かたには、申し訳ありませんが。 陽菜にとってみれば、突然現れたどこの馬の骨かも知れぬ中学生に、幼い頃からの許婚を取られたわけですから。作中のような手段に出ても、おかしくないと思います。 ですが、その行為を、もう少し好意的に捉えてみようかと。わかりにくいかもしれませんが……。やはり、詩は難しいです。 そうでないと、ひっかかって完結しないんですな。私のなかの実写版セーラームーン世界が。(まあ、SpecialActがあるとのことですが) 愛野美奈子追悼詩に始まり、“ParallelFinal”、そして、この『月を照らす太陽』で終わって、私の実写版セーラームーン自己満足(苦笑)のための三部作終了です。 |