「バレンタイン」

 

 とあるバレンタインの前日、ゴンの部屋で一緒にゲームをしていたキルアはゲームをしている最中翌日がバレンタインであることを思い出した。そしてゲームを終わらせてすぐゴンに声をかけた。
 「なあゴン明日バレンタインだな」(キルア)
 「えっ?明日だったけ?」(ゴン)
 「そうだよ明日だよバレンタイン」(キルア)
 「すっかり忘れてたよ〜」(ゴン)
 「・・・・・お前らしいな」(キルア)
 「でも去年クラピカが作ってくれた料理なら覚えてるよ♪」(ゴン)
 「おれも覚えているぜ♪じゃあせーので言ってみるか?」(キルア)
 「いいよ。じゃあせーのっ・・・・」(ゴン)
 「「ロールキャベツとチキンとサラダ!!」v(ゴン&キルア)
 ゴンとキルアはみごとに去年クラピカが作ってくれた料理を言い当て、2人で小さく笑った。すると医療大学から帰ってきたレオリオと仕事を終えてきたクラピカが一緒に帰ってきた。
《一階の玄関》
 「なあクラピカ明日のバレンタインは何を作ってくれるんだ?」(レオリオ)
 「それを言ったら楽しみが無くなるだろう?」(クラピカ)
 「おっさんそれを一足先に聞くなんてずるいぞ・・・・」(キルア)
 「そうだよレオリオ・・・・」(ゴン)
 キルアとゴンは2人が帰ってきたのを気付き1階に下りてきたがクラピカに明日のことを聞いているレオリオに2人は頬を膨らませて抗議した。
「分かった×2。じゃあ明日に楽しみをとっておくか」(レオリオ)
 「(軽笑)2人ともまだまだ子供だな」(クラピカ)
 2人はそんなことは分かっているので怒らなかった。その翌日クラピカは仕事へレオリオは大学に行った。そして夕方、レオリオは自室で勉強し、ゴンとキルアはキルアの部屋でグリーンアイランドの情報をネットで集めていた。3人はいい匂いのしている台所には行かなかった。その理由は『調理中に行くとクラピカに怒られるから』である。そして数十分後クラピカの夕食の合図がかかった。
《キッチン・リビング》
 「おわあ!!凄ぇな!!」(レオリオ)
 「ハンバーグステーキじゃん!!」
 「・・・・・凄いや」(ゴン)
 クラピカは3人の驚きをみて満足そうに微笑んだ。その料理というのは、キルアが言ったハンバーグステーキの他にポテトサラダ・オニオンスープなどであった。そして食べ終わったあとの3人の感想は統一していて『とっても美味しい!!』という感想であった。クラピカはそれを聞いて来年も作ろうと心に決めるのであった。



 注1:クラピカは女です。
 注2:4人で3階建ての一軒屋に住んでいます。